2023.09.16
事例
レンコンをCTスキャンしてみました!
レンコン - 食用に用いられるハスの地下茎。日本では断面の穴は「先を見通す」ことに通じて縁起が良いとされている。
Lotus root
レンコンをX線CT装置で丸ごとCTスキャンしてみました。
X線CT装置では、レンコンを切ったりせずに中身の状態を観察することができます。
レンコンを輪切りにすると見ることのできるおなじみの穴ですが、丸ごとCTスキャンをするとこんな感じで観察できます。
穴がレンコンの中のどこまで続いているのかがわかりますね。
その他、大きい穴の周辺にも大小さまざまな穴があることがわかります。
別の断面のCT画像では、横に走る筋状の模様も見られ、レンコン独特の食感の元となる繊維質がイメージできます。
レンコンのごく表層付近に明るい部分が見受けられますが、これは表面に付着している土です。
レンコン自体の密度よりも土の密度が大きいため、土の部分はCT画像上で明るく表現されています。
CTスキャンでは、断面の構造を観察するだけでなく、物体の密度の差が黒白の濃淡(コントラスト)で可視化することができます。
型式-FF85CT
製造メーカー-YXLON
X線管-マイクロフォーカスX線管
型式-Y.FXE 225.48
製造メーカー-YXLON
管電圧-100kV管電流-1000μA
センサー-フラットパネルディテクタ
型式-4343HE
製造メーカー-Varex Imaging
センサー寸法-427mm×427mm
ピクセルサイズ-139μm
ビット深度-16bit(65536階調)
撮影条件
拡大率-1.88倍
センサー分解能-センサー分解能
フレームレート-2.0Hz
露出時間-露出時間
プロジェクション数-2000
拡大率-1.88倍