2023.08.31
事例
パイナップルをCTスキャンしてみました!
パイナップル - 熱帯アメリカ原産のパイナップル科の多年草、またはその肥大した実の総称
pineapple
パイナップルをX線CT装置で丸ごとCTスキャンしてみました。
X線CT装置では、パイナップルを切ったりせずに中身の状態を観察することができます。
実の中央部の詰まり具合に比べると、周辺の表皮に近いところに空洞(断面画像の黒い部分)が見られます。
上のほうに広がっている葉ですが、その根元は実との境目から生えていることがよくわかります。
また、実の中央部のみの色(やや暗いグレー)に比べると、表皮に近いところは明るい色になっています。
この色の違いは、実と表皮の密度の違いを表しています。
CTスキャンでは、断面の構造を観察するだけでなく、物体の密度の差が黒白の濃淡(コントラスト)で可視化することができます。
X線CT装置
型式-FF85CT
製造メーカー-YXLON
X線管-マイクロフォーカスX線管
型式-Y.FXE 225.48
製造メーカー-YXLON
管電圧-100kV管電流-1000μA
センサー-フラットパネルディテクタ
型式-4343HE
製造メーカー-Varex Imaging
センサー寸法-427mm×427mm
ピクセルサイズ-139μm
ビット深度-16bit(65536階調)
撮影条件
拡大率-1.88倍
センサー分解能-センサー分解能
フレームレート-2.0Hz
露出時間-露出時間
プロジェクション数-2000
拡大率-1.88倍