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X線検査とは?




X線検査とは?

ドイツ人のレントゲンにより1895年にX線が発見されたのち、産業界にもX線イメージングの有用性が認められ、現在では様々な分野でX線イメージング(以下、X線検査)が用いられています。
X線は、波長が非常に短く大きなエネルギーを持っているため、さまざまな物体を透過することができます。
X線が物体を透過した際には、物体の材質や密度・厚さに応じて減衰するため、透過したX線の強弱を白と黒のコントラストで表現することがX線検査の基本原理となります。
X線検査はこの性質を利用して、物体を非破壊で観察し、その内部の状態の把握や異常を検知する検査です。


 


X線の原理とは?


X線検査には、電離放射線ともよばれる電磁波であるX線を使用します。
X線は、波長が非常に短く大きなエネルギーを持っているため、物体を透過することができますが、物体を透過する際に原子の周りを回る電子などにぶつかり、減衰していきます。
(金属のような密度の高い物質では減衰率は高くなる一方で、空気や紙など密度の低い物質では減衰率は低くなります。)
フィルムX線を例にとると、X線の減衰が大きい材質(一般的に密度が大きい)では、フィルムで受光するX線量が少ないため、フィルム像は明るくなります。
逆にX線の減衰の小さい材質(一般的に密度が小さい)では、フィルムで受光するX線量が多いため、フィルム像は暗くなります。
このように透過する被写体の材質や密度・厚さに応じて減衰したX線を、受光面となるフィルムや検出器が受光することで、被写体内部の状態を白と黒のコントラストで表現することがX線検査の基本原理となります。

X線の性質は、主に管電圧、管電流、照射時間によって決まります。

管電圧の大きさは、X線が物体を透過する際の透過力の大きさに相当し、管電圧を大きくすることで、X線の透過力がより大きくなります。
また、管電流と照射時間の積の大きさは、X線の線量(エネルギー)の大きさに関係し、線量を大きくすることで、コントラストの良いX線画像を得ることができます。

一般的にX線は「白色X線」と呼ばれる種々の波長成分が混在した状態で照射されます。
画質の低下やノイズの原因となるエネルギーの低い(長波長の)成分を抑制するために、X線源に金属製のフィルターを設けたり、逆に被写体の不要な部分を金属などで覆うマスキングを行うことがあります。

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